こんにちはー、ECCジュニアゆりが丘教室のリリーです。すみませんー。ご無沙汰していました。怒涛の春が終わりました。
個人的に、大変チャレンジングな年がスタートし、4月頭から、自ら飛び込み、出来上がってしまった、オンラインディベート練習グループで、日々、部活的なことをやっており、それがあまりにも楽しくもあり、それ以上に苦しくもあり、中毒性もあり、ブログは全く追いつかないまま1ヶ月過ぎてしまいました。
第16回リリーズカップあいさつ
❀ Everybody, achieve your goal! ❀
皆さん、本日は第16回リリーズカップにお集まりいただき、ありがとうございます。保護者の皆様には、大切なご子息、お嬢様をこの教室に通わせていただき、本当にありがとうございます。また、本日はお忙しい中ご協力を賜り、心から感謝申し上げます。どうぞ、本日の「ディベート事始め」+「暗誦大会」をお楽しみください。
中学生の皆さんは、春休みから暗誦課題、今日の発表に向けて頑張ってきましたね。昨年よりもステップアップした自分を感じて喜びましょう。皆さん、それぞれの目標を達成させるべく、迷いなく、意識を集中させて、今日の発表を楽しみましょう。今日の暗誦は、将来、あなたの中の経験値として必ず生きていきます。
【英語教育界の変化】
さて、今、英語教育界は大きく変わり始めています。2020年、センター試験の代わりとして、大学入学共通テストが導入されますが、それに伴い「成績提供システム」(大学入試英語成績提供)が導入されます。そこでは、四技能(聞く、話す、読む、書く)すべての能力を証明できる資格が求められます。これまで以上に、英検®の重要性は増していきます。この「成績提供システム」で採用された四技能試験は、他にも数種類ありますが(TEAP,TOEFL,TOEIC,GTEC,ケンブリッジ英検など)、中学生の間に受験しやすい英検®で、スコアを出し、合格も持ち、四技能試験に慣れていくことは、大変有効です。大学入試時の英語に関して、万全で有利な体勢で臨むことができるでしょう。
【即興英語ディベートの有効性】
これからは、即興で自分の考えを話せるような、本物の英語力が求められていきます。暗誦では通用しません。スピーキング力、ライティング力を鍛えるのに最も効果的なのは、「即興型英語ディベート」です。ディベートとは、喧嘩ではありません。チームワークを発揮して、より論理的・効果的にスピーチを繰り広げ、ジャッジを説得するものです。
では、高い英語力があれば、論理的に話し、説得力のあるスピーチができるのでしょうか?英検1級所持者、TOEIC満点990点所持者でも、「7分間のスピーチ時間の始めの数十秒間話しただけで、あとは沈黙してしまった」、「手も足も出ず、死ぬほど悔しい思いをした」、「こんなにできないとは思わなかった」と、共通の感想を述べています。英語超上級者でも、こと即興で一つのお題に対して自分の意見を論理的に述べることは、たやすくないのです(もちろん、高い語彙力・文法力も基礎に持つ彼らは、悔しさから再出発を果たし、その後急激にディベートスキルを上げていきます)。私も、全然、そのような人とはレベルが違いますが、ディベート初体験としては、全く同じ思いをこの春経験しました。
【私がディベートを推すわけ】
では、試験では最高峰の結果を出す人に、なぜそれが起こるのでしょう。推察しますに、日本では、多種多様な意見をぶつけ合いながら、相手の考えも尊重し、理解しあい、共存するという文化がありません。“できるだけ摩擦を起こさないように”と生きてきた昭和世代にとって、自分の考えを強く打ち出し、論理的に話し、誰かを説得するというのは、思うより、はるかに難しいことなのです。しかし、これからの子どもたちは、この力を持たなくてはなりません。私たちは、英語でそれができることを目指しています。社会で求められる英語実践能力レベルは、私たちの時代とは、全く違います。インターネットの普及により、世界は瞬時どころか常時つながっています。英語力が必要ない業界は、もはや存在しません。企業は英語で海外と交渉できる実践力を、切実に求めています。こうした大きな変化に、しっかり対応していくために、ゆりが丘教室では、ディベート要素を積極的に取り入れ、訓練する機会を増やしたいと考えています。
【家庭でできること】
しかし、ディベートで最も難しいことは、「何をしゃべればいいかわからない」ことです。自分の持つ知識のどこから、何を引っ張り出してくればいいか、途方に暮れてしまうことです。つまり、英語力以前の問題なのです。では、どうすればいいか—―ここで保護者の皆様、出番です!普段の生活そのものが、意見の多様性に触れ、自分の意見を考える機会と成り得ます。一つのニュースに対して、家の人はどんなことを言うか—―、お父さん、お母さん、兄弟の立場ではどの様に考えが異なるか—―、その中で自分はどう思うのか—―、それを考え、言ってみる場を、自然に与えてはいかがでしょうか。多様な意見を、当たり前に互いに聞き入れ合う環境が、お子さんの将来を応援します。意見の違いはあっても、“最も大事なことは何か”を共有し合い、成長していくことが重要です。それが、即興英語ディベートの土台に、言い換えれば、国際的に通用する人材になるための、重要なカギとなります。英語は、テストのため、英検のために身につける言語ではありません。本当に英語を使える人になりましょう。ディベートの経験値は、今、一生懸命勉強している皆さんの可能性を一層拡大し、最大の武器になっていくと確信しています。
【さあ、やりましょう】
中学生のみの参加となる今日のイベントは、とてもいい機会です。Jordan先生のサポートも得て、一緒にディベートをやりましょう。論理的に、具体例も入れながら、自分の話す内容を効果的に伝える練習をしましょう。
ディベートは、はじめはもちろんうまくいきません。私は4月から、オンラインディベートのグループでディベートを練習していますが、清水の舞台から火だるまになって飛び込んだような世界で、毎回毎回激凹み、できるようになる気がしません。溺れて沈んだそこから、やっと手を出せたかな……くらいの状況です。幸運なことに、日本の英語ディベート指導の第一人者である河野先生に、ホームティーチャーが指導を受ける場を設けていただき、私は現在、それを受講中です。生徒さんたちのスピーキング力を本物にしたい一心で、大変なグループを発足し、自ら飛び込んでしまいました。オンラインディベートシステム開発者で、ディベート国際大会経験者でもある森山氏いはく、「ディベートは、30回やって、少しできるようになったかな……、100回やって、大会に出てもいいかな……、と感じられるようになるもの」です。どんな素晴らしいディベーターにも最初の一歩がありました。まずは、言いたいことが言えない悔しさ、言いたいことも思いつかない情けなさを感じましょう!本日のジャッジは、保護者の皆様です。このスタート地点をみんなで共有しましょう。今日どんなにダメでも、スタートを切ったことを喜びましょう。そして数年後、本当にディベートは効果がありましたか、リリー?と私に聞いてください。
0コメント